絵本1000冊読んだ僕が選ぶ、シリーズで集めたい傑作絵本16選【計154冊+α】
何を隠そう、絵本に囲まれて育ったといっても過言ではない幼少期だった僕が、幼児向け(0~2歳、3歳~年長)の絵本を紹介したいと思います。
まえがき
幼少期、家には絵本が500冊以上あり、天井までの高さのあるガチの書斎用本棚いっぱいに絵本が並んでいました。
親が好きで買いそろえた物から、図書館司書の叔母からのプレゼント、両親の子供時代のお古の本まで有りました。
それに加えて、毎週段ボール箱を持って家族で図書館まで行き、1回に30-40冊は借りていたと思います。
図書館も1館だけではなく、市内の別の図書館まで足を運んだり、取り寄せシステムが整備されてきてからは、市外の他館の本も取り寄せていました。
近くの市民センターの図書室の児童書は、小学校卒業までに全部読んだとして、表彰状貰った事も有りますが、そんな事を友達に知られたら引かれると思い、あんまり嬉しくなかったのを覚えています。
小学校に入るか入らないかぐらいで、蔵書検索機で検索をして、閉架(解放されていない書庫の事)や、他館からの取り寄せ申請を自分一人でやってましたので、図書館員さん達はギョッとしていましたね。
という、ちょっとヤバめな幼少期を過ごした私が、実際に育児で使用している、厳選おススメの絵本を紹介します。今回は、シリーズ絵本の紹介です。
絵本の名前に★が付いている物は、各シリーズの中でも特におすすめの本です。
0歳~2歳向け
①いっしょにあそぼシリーズ(全4冊)
かしわら あきお(柏原 晃夫 )作の幼児向け絵本です。学研プラスから出版。
我が家では0歳から読み聞かせで使用していました。
鮮やかな色が使われているので、赤ちゃんが色を認識するのにも役立つそうです。実際に赤を見た時に反応したり、穴の開いたページに指を通したりと、乳幼児なりに反応が出るのが面白かったです。
後は、頑丈なのも良いポイントです。紙が非常に厚くて、あかちゃんがめくっても折れませんし、指を切る事も有りません。最悪舐めても多少ならふやけませんので重宝しました。
シリーズで買っても良いですし、導入の1冊で有れば「あかあかくろくろ」「しましまぐるぐる」等がおすすめです。
- あかあかくろくろ ★
- しましまぐるぐる ★
- ぶんぶんきいろ
- どうぶつのあかちゃん
②だるまさんシリーズ(全3冊)
かがくいひろし 作の超人気絵本です。ブロンズ新社から出版。
児童館や保育園、小児科医院などで、必ずと言っていいほど置いてあるようになりましたね。人気過ぎて今更紹介するのも気が引けますが。
だるまさんが転んだ、のリズムで読みますが、転ぶわけでは無く、インパクト大の絵柄で大人でも「エッ」と思うような展開です。
数ページごとに同じリズムで繰り返して、毎回オチが違うという絵本ですので、幼児でも理解しやすいようで、すぐに覚えて一緒に口ずさむようになりました。
初めて「本を読んで面白くて笑う」という体験をわが子がした(と思われる)、思い出の本です。
- だるまさん が ★
- だるまさん の
- だるまさん と
③あかちゃんのあそび絵本シリーズ(15冊 続刊)
きむらゆういち 作の仕掛け絵本です。偕成社から出版。
第1巻は1988年発売、僕が子供のころから有るシリーズです、当時はまだ7~8冊しかなかった気がしますが、その後続々と増え、2020年にも新刊が出ているというから驚きです。
あいさつや、トイレ、着替えや歯磨きなど、日々のきまったタスクが題材になっていて、楽しく学ぶことが出来ます。これに子供がハマってから、「いただきます」がしっかりできるようになったり、トイレに積極的にいくようになった、、気がします。
仕掛け絵本なので、子供が自分で仕掛けをめくる楽しさも有って、2歳頃まで大人気のシリーズです。
パペット人形も売っていて、我が家には「ことりのピイちゃん」が居ましたが、絵本と人形がリンクするという初めての体験に子供達は大興奮で寝る時もベッドに連れて行くなど離しませんでした。今でも大切にされている人形のひとつです。
- ごあいさつあそび
- いないいないばああそび ★
- いただきますあそび
- ひとりでうんちできるかな ★
- うごくにんぎょうあそび
- いいおへんじできるかな
- いいこでねんねできるかな
- シャンプーだいすき
- はみがきあそび
- おきがえあそび ★
- こちょこちょあそび ★
- ぎゅうってだいすき
- ばいばいできるかな
- へんがおあそび
- てあらいできるかな 2020年新刊
④五味太郎さんの絵本シリーズ(全10冊)
子供の絵本のド定番、五味太郎さんの絵本です。多数の出版社から出ています。
五味太郎さんの絵本は沢山あり、「きんぎょがにげた」とか「たべたのだあれ」「かくしたのだあれ」などが有名ですが、敢えてシリーズになっている以下の本を紹介します。(もちろん、上記有名作も全部持ってますが。)
古い本ですが、シンプルかつ子供の興味を引く挿絵と、覚えやい語呂の良い文章は色あせないですね。
小さめの本なので、2歳の娘が何冊か暗記して、自分でパラパラめくって読んでいます。語呂が良いのか、日常生活でもたまに子供が口ずさんでいる事も有り、それには笑ってしまいますが、とてもお気に入りなのだと思います。
- 五味太郎の絵本 1 のりもの
- 五味太郎の絵本 2 きもの ★
- 五味太郎の絵本 3 たかいたかい ★
- 五味太郎の絵本 4 ながいながい
- 五味太郎の絵本 5 あかちゃん ★
- 五味太郎の絵本 6 おかあさん
- 五味太郎の絵本 7 ひ
- 五味太郎の絵本 8 みず
- 五味太郎の絵本 9 いろ
- 五味太郎の絵本 10 かたち
3歳~6歳向け
⑤14ひきのシリーズ(全12冊)
いわむらかずお 作の名作です。第1巻は1983年発売のロングセラー! 文京区千石にある童心社からの出版です。
正直、今回のシリーズ絵本紹介の中で、個人的にはナンバーワンのシリーズです。ですが、意外と知られていないようで、パパ友と話していても「なにそれ?」という人が多いのです。僕は、これって日本人なら誰でも読んでるレベルの絵本だと思っていたので、知名度の低さに30歳過ぎていまさら愕然としております。
「おとうさん おかあさん おじいさん おばあさん そして きょうだい 10ぴき。 ぼくらは みんなで 14ひき かぞく。」
で、始まる、森で暮らすネズミの家族の話です。
子供達の名前は上から「いっくん」「にっくん」「さんちゃん」「よっちゃん」「ごうくん」「ろっくん」「なっちゃん」「はっくん」「くんちゃん」「とっくん」と1~10までの名前が付いています。
最初は同じ顔に見えるのですが、それぞれのキャラを覚えていくと、違う服に着替えたり、極端に言えば裸でもその子が誰なのか分かるようになります。(僕は幼少期にマスターしてたので、各ページでこれは何くん、これは何ちゃんと指さして行ったら、妻にドン引きされました。。)
何が良いって、きれいに細部まで書き込まれた美しすぎる挿絵もそうですが、何よりも、自然の中で家族が協力して生きていくというのがイキイキと描かれているのです。子供たちは遊びもしますが、手伝いもしっかりやっていて、かつ兄弟の年齢順にそれぞれができる事をやっている様子が、細かく描かれています。
木の中に家を作ったり、川から竹で水道を引いてきたり、木の上にお月見台を作ったりと、森の中を平面だけでなく高さ方向にも使った挿絵は、子供の想像力を掻き立てます。絵の中に隠れた虫や、カエル等を子供と一緒に探すのも楽しいですね。
各巻で、季節が異なっており、それに合わせて森の風景や14ひきの服装なども変わります。全巻一度に集めるのは結構コストもかかりますし、季節やイベントに合わせて、少しづつ揃えていくのも良いかと思いました。
- 14ひきのひっこし ★
- 14ひきのあさごはん
- 14ひきのやまいも ★
- 14ひきのさむいふゆ
- 14ひきのぴくにっく
- 14ひきのおつきみ
- 14ひきのせんたく ★
- 14ひきのあきまつり ★
- 14ひきのこもりうた
- 14ひきのかぼちゃ ★
- 14ひきのとんぼいけ
- 14ひきのもちつき
⑥林明子さんの絵本シリーズ(17冊+α)
林明子さんの絵本です。文京区本駒込の福音館書店からの出版が多いです。
林明子 作の本も有れば、挿絵だけ書いている物も有ります。どの絵本も、子供の表情が豊かで、優しいタッチなのが魅力です。それぞれの話は独立しているのですが、探してみると、「あ、このひと、あの本に出てくる人だ!」などと発見が有り、隠し要素的に子供と一緒に探すのも楽しいです。
一番のおすすめは、やはり「こんとあき」でしょうか。腕の糸がほつれてしまったキツネの人形の「こん」を直してもらいに、砂丘町のおばあちゃんの家まで、「あき」と「こん」だけで電車に乗って向かうという話です。しっかりものの「こん」が健気ですが、様々なトラブルでドキドキハラハラのお話です。僕は小さい頃からこの話が大好きで、自分で裁縫をして、「こん」の人形を手作りしたぐらいでした。(絵本の最後に「こん」の型紙がついているのです。これも妻に話したら引かれました。。)
兄弟姉妹の関わりを、優しく描いているのも林明子さんの作品の特徴です。「あさえとちいさいいもうと」「いもうとのにゅういん」等、妹を気遣って頑張る姉の葛藤がよく描かれています。子供たちも自分たちに重ね合わせているのか、この話が大好きです。心なしか、この絵本に出会ってから、更にお互いを大事にする仲良し姉妹になった気がします。
- はじめてのおつかい ★
- こんとあき ★★★
- おふろだいすき ★
- あさえとちいさいいもうと ★
- きょうはなんのひ
- とんことり ★
- まほうのえのぐ ★
- いもうとのにゅういん ★
- ぼくはあるいたまっすぐまっすぐ
- もりのかくれんぼう
- びゅんびゅんごまがまわったら
クリスマスの三つのおくりものセットというのも有ります。
かすみちゃん、もっくん、れいちゃんという3兄弟のクリスマスのお話が3冊セットになった物です。
小さな本で持ちやすいからか、1歳~2歳児ぐらいが大好きです。毎日のように、子供のリュックに入れて持ち運んでいました。
- ふたつのいちご
- ズボンのクリスマス
- サンタクロースとれいちゃん
少し小さい子向けのシリーズも有ります。
- おでかけのまえに
- はっぱのおうち
- おいていかないで ★
⑦バムとケロ シリーズ(全5冊+2冊)
島田ゆか 作の名作絵本ですね。文溪堂からの出版、岐阜の会社のようですが、文京区大塚に東京本社が有ります。
1994年に第1巻が発売されていますが、当時の日本の絵本で、ここまで鮮やかで、少し海外絵本チックなキャラの物はなかったと思いますので、ある意味新たな領域を開拓した本だと思います。
登場人物の憎めないほのぼのキャラも安心感が有りますし、セリフが一切無いのも面白いですよね。
絵の細かな書き込みと、主人公やストーリーとは関係なく動き回る脇役たちも、眺めているだけで楽しくなります。というか、細かな絵に子供たちが心奪われて、全然ページが進まないことも笑
ケロちゃんがひどい悪戯をして、バムがそれを常にフォローしているので、子供とは「ケロちゃんにならないように、頑張ろうね」と話しています。もちろんケロちゃんも優しい一面も有るので、子供からは人気キャラですが。
- バムとケロのにちようび
- バムとケロのそらのたび ★
- バムとケロのさむいあさ ★
- バムとケロのおかいもの
- バムとケロのもりのこや
バムケロに登場する脇役ガラゴをメインにしたスピンオフ作品も有ります。
- かばんうりのガラゴ
- うちにかえったガラゴ
⑧くまのがっこうシリーズ(15冊+7冊 続刊)
あいはら ひろゆき 作、 あだち なみ 絵の超有名作品ですね。ブロンズ新社からの出版。
絵本というよりは、ジャッキーというキャラクターが有名・人気なので、知名度は高そうです。絵本はオリジナルシリーズで15冊出ています。
我が家では、入りは1冊だけ買った絵本だったものの、本格的にはまり出したのは、Amazon Prime VideoやNetflixで、「がんばれ!ルルロロ」というアニメを見始めてからです。これはジャッキーの友達のルルとロロという姉妹のお話で、世界観は同じなものの、アニメ中にはジャッキーは一切出てきません。これに娘たちがドはまりしまして、そこからスマホアプリの箱庭ゲーム「くまのがっこう」にもハマり、原点に立ち返って絵本も全巻揃えた、という流れでした。
絵本は、優しいタッチでほのぼの系のお話ばかりで安心感が有ります。お兄ちゃんが11人いますが、娘は全員見分けて名前を言えるようになっています。(ひとりひとりキャラを開放していく、スマホゲームの効果か?)
「くまのがっこうの くまのこたちは 1,2,3,4ぜんぶで12ひき きょうも げんきに くらしています。12ひきの くまのこの 11ばんめまではおとこのこ いちばん さいごの 12ばんめ たったひとりの おんなのこが ジャッキーです。」という冒頭のうたい文句も、いつの間にか暗記していて驚きました。
正直、ジャッキーというと、女子中高生が持っているキャラ物アイテムの印象が強すぎて、最初は抵抗感が有ったのですが、読んでみると、かなり良い話が多く、感動というと言いすぎですが、子供に読んで聞かせたいお話ばかりでした。
アニメ、スマホゲーム、関連キャラ物商品まで含めて、どっぷりハマれる作品だと思います。
- くまのがっこう
- ジャッキーのパンやさん ★
- ジャッキーのじてんしゃりょこう ★
- ジャッキーのおせんたく
- ジャッキーのおたんじょうび
- ジャッキーのうんどうかい
- ジャッキーのいもうと
- ジャッキーのトマトづくり ★
- ジャッキーのたからもの ★
- ジャッキーのはつこい
- ジャッキーのゆめ
- ジャッキーのクリスマス
- ジャッキーのしんゆう
- ジャッキーつきへいく
- ジャッキーのしあわせ
オリジナルシリーズとは別に、小さなサイズの本も出ています。
- おはようジャッキー
- おでかけジャッキー
- いろいろジャッキー
- まんまるジャッキー
- くまのがっこう おでかけブック①おはなしだいすき ★
- くまのがっこう おでかけブック②ゲームであそぼう
- ジャッキーのちいさなおはなし
⑨ばばばあちゃんシリーズ(全10冊)
さとうわきこ 作の絵本です。文京区本郷の福音館書店からの出版。
知名度がかなり低いと思われる本作ですが、かなりおススメです。ばばばあちゃんという元気なおばあちゃんが、森の動物たちとの問題を、ずばっと解決していくストーリーです。少し破天荒ですが、リーダーシップが有って、バリバリ行動するばばばあちゃんが爽快です。かみなり様を懲らしめるために、暖炉とストーブで唐辛子をボンボン燃やして辛い煙を出すだとか、雪雲を追い払うのに、「もう春だよ」という声をたくさん詰めた花火を打ち上げるとか。なんだそりゃというアイディアが面白いです。
言葉で説明するのが難しいですが、なかなかこんなウィットに富んだ「無理を通せば通が引っ込む」的なパワフルな絵本って無いので、子供たちも最初読んだときは「なんだこの本は」という顔をしていました。(良い意味で、ですよ。)
1回読んでしまうと、大のお気に入りになって、何度も何度も呼んでくれと持ってきますので、やはり子供の心をつかむ何かがあるのだと思います。
- いそがしいよる
- たいへんなひるね ★
- あめふり ★
- すいかのたね ★
- どろんこおそうじ
- そりあそび
- やまのぼり
- あひるのたまご
- ことりのうち
- うみのおまつり どどんとせ
⑩ぐりとぐらシリーズ(全7冊)
中川李枝子 作、大村百合子 絵の、日本を代表する作品だと思います。
誰でも1回は読んだことがあるのではないでしょうか?
ぐりとぐらの二人のネズミの物語です。
1967年出版のシリーズという事で、正直ストーリーの古臭さは否めません。ただし、ある意味あまりひねりの無いストーリーが、子供にとってはスッと入ってくるようで、娘たちのお気に入りのシリーズになっています。
「ぐりとぐらのおきゃくさま」はクリスマスのお話なので、季節イベント物としてもおススメです。「ぐりとぐらのかいすいよく」は娘達から、本シリーズの中では1番人気の1冊で、うみぼうずから色々な泳ぎ方を教えてもらうというストーリーです。
- ぐりとぐら
- ぐりとぐらのおきゃくさま ★
- ぐりとぐらのかいすいよく ★
- ぐりとぐらのえんそく
- ぐりとぐらとくるりくら ★
- ぐりとぐらのおおそうじ
- ぐりとぐらとすみれちゃん
⑪だるまちゃんシリーズ(全11冊)
かこさとし 作の歴史あるシリーズです。福音館書店からの出版。
1967年から続くシリーズで、2017年には91歳になられた作者が新たに3冊を出版しています。その活動意欲には脱帽です。
僕の親世代も読んでいた作品で、僕が子ども時代に読んでいたのも、両親からのお古でした。さらに、今は孫世代の我が家の娘達も、実家から引っ張り出してきた、その50年物のお古を読んでいますので、笑えますね。
ストーリーは、だるまちゃんが、さまざまな神様たちの子供と遊ぶという物。古臭さは否めませんが、今読んでもそこそこ面白いのは、流石ですね。(かこさとしさんは東大卒の児童文学学者でもあります)
神様だからなのか、どこかしらに品のあるだるまちゃんが、パソコンも携帯も無い時代に、創意工夫していく、またそれをサポートする父親のだるまどんとの絡みも面白いです。友達が持っていて、それがいいなと思えば自分で工夫して作ってしまうだるまちゃん、親になってみると、わが子にはそんな子どもになってほしいなと思います。
- だるまちゃんとてんぐちゃん ★
- だるまちゃんとかみなりちゃん ★
- だるまちゃんとうさぎちゃん
- だるまちゃんととらのこちゃん
- だるまちゃんとだいこくちゃん ★
- だるまちゃんとてんじんちゃん
- だるまちゃんとやまんめちゃん
- だるまちゃんとにおうちゃん
- だるまちゃんとかまどんちゃん
- だるまちゃんとキジムナちゃん
- だるまちゃんとはやたちゃん
⑫こどものともシリーズ
福音館書店が50年以上続けている、月間絵本シリーズです。
定期購読することが出来、毎月1冊本が届きます。昔はそんな言葉ありませんでしたが、今でいうサブスクですね。
毎月定価440円(税込)/ 年間購読料5,280円(12ヵ月)
5歳~を対象にしているようですが、我が家では2歳児も楽しく聞いてくれていますので、小さいころからの読み聞かせに使えます。
ばばばあちゃん、ぐりとぐら、林明子さんの諸作品なども、「こどものとも」の1冊として発売されていた作品です。
何百冊も有るので、全部そろえるのは無理ですが、図書館で借りてみて、気に入ったものは買えばよいかと思います。
いくらでも紹介できるのですが、2冊だけ。
「せんたくかあちゃん」は、ばばばあちゃんシリーズとリンクする作品、「ゆうちゃんとめんどくさいサイ」は僕が子どものころ好きだった、面白い世界観の本です。
4歳以上向け
⑬ヨシタケシンスケさんの絵本シリーズ(16冊 続刊)
ヨシタケシンスケ 作のユーモアいっぱいの大人気絵本です。ブロンズ新社からの出版。
人気すぎて、文京区の図書館では数十人待ちの予約が入っています。
さんざん絵本は読んできた自負のある僕ですが、この人の絵本を読んだときに「最近は、日本作家でもこんな面白い絵本が書けるのか!」と思ったシリーズです。海外作家の絵本だと、ユーモラスな作品も結構あるのですが、日本人の作家さんて、結構保守派というか、あまりぶっ飛んだ作品が少ない印象なのです。
一方この作品は、日々の育児のあるある的な1場面から、子供の想像という形で、思いもよらない展開に発展、さすがにぶっ飛びすぎていて、読んでいてもついニヤッとしてしまいます。
1つ1つがウィットに富んだ笑いなのが、また良いところで、子供と一緒に笑って読める絵本です。
今では忘れてしまいましたが、確かに子供の想像・発想って、あっちに飛び、こっちに飛び、だったかもなぁと少し懐かしい気分にもなります。このぐらいの想像力・ユーモアに富んだ子供に育ったら楽しいですね。
- もうぬげない ★
- りんごかもしれない ★
- このあと どうしちゃおう
- ころべばいいのに
- ぼくのニセモノをつくるには ★
- りゆうがあります ★
- ふまんがあります
- それしかないわけないでしょう
- つまんないつまんない
- なんだろうなんだろう
- あつかったらぬげばいい
- おしっこちょっぴりもれたろう
- ねぐせのしくみ
- なつみはなんにでもなれる
- わたしのわごむはわたさない
- こねてのばして
⑭100かいだていえシリーズ(4冊 続刊)
岩井俊雄 作の縦に長い絵本です。偕成社からの出版。
そらまで届く100階建ての家に招待された主人公が、ひたすら上に登っていく話です。1階ごとにいろいろなキャラクターが住んでいて、彼らの生活を垣間見ながら登っていきます。
書き込みが細かいので、読み聞かせメインでは無く、じっくり眺めて子供が発見をしていくような絵本になります。絵柄はかわいらしくてカラフルなので、見ていて飽きませんし、バムとケロや、○○を探せ系の本が好きな子であればハマると思います。子供たちは、次の階にはだれが住んでいるのだろう?とワクワクしながらページをめくっていきます。
絵がきれいなので、それだけでも買う価値はあるかと思いますが、ストーリーとして面白いかというと、それほどでもないです。1冊を通して、100階までつながる絵を描くという発想が一番の面白さである本ですね。
続編で、地下や海に潜る下方向の家も出てきたりして、こちらも面白いです。
- 100かいだてのいえ ★
- ちか100かいだてのいえ
- うみの100かいだてのいえ
- そらの100かいだてのいえ
⑮ティラノサウルスシリーズ(17冊 続刊)
宮西達也 作の愛や思いやり等をテーマにした作品です。ポプラ社からの出版。
僕の世代だと、1996年出版の「おとうさんはウルトラマン」の作者さんだな、というところから始まるのですが、2003年から続くシリーズだそうです。
恐竜の世界を舞台に、ティラノサウルスが子どものアンキロサウルスをみつけて「おまえうまそうだな」というところから始まります。各巻で、ティラノサウルスが色々な種類の恐竜の子供と触れ合って、悩み苦しみながらも、愛や思いやり、友情などに気づいていくという感動のストーリーです。
親になったからですかね、とにかく泣ける、大人が読むと「ほんとに良い話だなぁ」となる話ばかりです。
が、4歳だと少し早いかも?繊細(ただの怖がり?)なところのある娘にはまだ少し早かったようで、ティラノサウルスが苦悩する場面で、「怖い・・・」と言って、読ませてくれませんでした。
もう少し大きくなったら、良さが分かって感動してくれるのかな?それとも理解はするけど、大人になるまで感動はしないのだろうか。。恐竜が好きな男の子だとまた、とっつきやすさが違うのかもしれませんね。
アニメ映画化もされていて、こちらも大人は涙必至ですが、おススメです。ポップな絵柄なので、子供も見やすそう。
- おまえ うまそうだな ★
- おれはティラノサウルスだ
- きみはほんとうにステキだね
- あなたをずっとずっとあいしてる
- ぼくにもそのあいをください ★
- わたしはあなたをあいしています
- あいしてくれてありがとう
- であえてほんとうによかった
- いちばんあいされてるのはぼく ★
- わたししんじてるの
- ずっとずっといっしょだよ
- あいすること あいされること
- やさしさとおもいやり
- ずっとずっといっしょだよ
- ヒヒヒヒヒ うまそう
- キラキラッとほしがかがやきました
- あなたをずっとあいしてる
⑯かがくのともシリーズ
福音館書店が50年以上続けている、月間化学絵本シリーズです。
子どもの友と同じで、定期購読することが出来、毎月1冊本が届きます。
毎月定価440円(税込)/ 年間購読料5,280円(12ヵ月)
オフィシャルには、かがくのともは5歳~を想定しているようで、3歳~の「ちいさなかかくのとも」というシリーズもあるそうです。
が、我が家では4歳で「かがくのとも」にハマっていますので、早めに読み始めても大丈夫そうです。
内容は、身近な事柄をストーリー仕立てで説明してくれます。大人でも説明が難しいことを、楽しく教えてあげられるので、一般常識+アルファの雑学的なものも子どもにインプットできるのがメリットですね。
なお、50年の歴史で、既に600冊とか有るので、全部そろえるのは無理でしょう。図書館などで借りるのが良さそうです。
復刻版で、過去の作品も単品で買えるので、気に入ったものだけ買えばよいと思います。
完全なる私の主観だけで、紹介させて頂きました。
絵本選びの一助になれば幸いです。
絵本って値段が高いので、まずは図書館で借りて子供の反応を見るとかが良いかと思います。
どうせボロボロになるのだからと割り切って、メルカリで中古本買うのも良いと思いますし。でも、子供のお気に入りになると、新刊も買ってあげたくなるんですよね。