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ワクチン3回目追加接種はモデルナ一択か?ニュースに騙されないように調べてみました

 
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東京出身、東京都文京区在住のアラサーサラリーマンです。 共働きで、子育て・仕事と頑張っています。 自分用のメモもかねて、日々の生活で調べた事、学んだ事、経験したことを記事にして紹介します。

新型コロナワクチンの追加接種(3回目)について調べてみました。

ニュース報道の交互接種推奨は間違い?

まず、Yahooニュースなどで報じられている「3回とも同じワクチンより抗体量”30倍超”も…EU推奨の「交互接種」 厚労省のデータでも明らかに」という解釈は、誤報とは言えないまでも誤解を生む表現だと思われます。

ニュースではファイザー→ファイザー→モデルナの順で打つのが抗体量31.7倍で一番良い、というような論調なのですが、これは間違いです。

順を追って、調べたことを解説していきますね。

厚労省の元データは?

まず、ニュースの元になっていると思われる厚労省のデータというのは、こちらの資料内の、3ページ目の表の事だと思います。

これは、米国ベイラー医科大学(Baylor College of Medicine)のRobert Legare Atmar医学博士のプレプリント論文をもとにしているようです。

研究内容:米国の10施設において、ファイザー社ワクチン、モデルナ社ワクチン、ヤンセン社ワクチンを12週以上前に接種した18歳以上を対象に、交互接種を伴う追加接種の安全性・免疫原性を分析した非盲検フェーズⅠ‐Ⅱ臨床試験の速報。

https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/uploads/11-5%20%281%29.pdf

論文のオリジナルもこの辺りで見れそうですが。素人には難しいですね。

厚労省のQ&Aもご参考。

3回目はモデルナが一番!

厚労省資料の表には、1/2/3回目の接種で、モデルナ、ファイザー、ヤンセンのワクチンを組み合わせた場合に、それぞれ抗体価(※)がどれだけ増えるかを調べた結果がまとめられています。

(※)抗体価とは、血中に含まれる抗体の量の事で、ある一定以上の量を保有していた場合に、感染予防や重症化リスクを抑える効果があるとされています。論文では、幾何平均抗体価(GMT : Geometric Mean Titer)と記載されています。

厚労省の資料は見ずらいので、シンプルな表に書き換えてみました。

各回のワクチン接種でどのワクチンを打つかの各組合せにおいて、3回目接種前「抗体価Day1」に比べて、接種15日後の「抗体価Day15」が増えているのが分かります。

厚労省の資料とニュースは、表の一番下の接種前→接種15日後の増加率だけを見て、抗体価が何倍になった、と論じていますが、本来見るべきは抗体価Day15の数字で、この数字が純粋な抗体の量を表しているので、当然大きい方が良いですね。

倍率に関しては、ファイザー2回接種の抗体価が24.8と低いので、倍率が大きく出ているだけなことに注意が必要です。
3回目にモデルナを接種すると785.8になるので31.7倍だ!と騒いでいるのですが、モデルナ2回接種は88.7と最初から抗体価が高く、3回目モデルナ接種による倍率は10.2倍と低いですが、抗体価は901.8と一番大きくなっています。

という事で、モデルナを3回打つのが抗体の量という意味では一番です。
ファイザーを2回打っている方も、3回目はモデルナが良さそうですね。

もしワクチンを選べるのであれば、3回目はモデルナを打っておくのが良さそう、という事になりそうです。

抗体値は時間経過で減少する

抗体値は時間経過で大きく減少するようです。

今回の厚労省のデータでも、接種29日後には15日後と比較して70-80%程度まで減少しています。

抗体値が大きいほど、抗体の効果が大きくなるのかはよく分かっていませんが、効果を発揮しなくなる閾値に減少するまでの時間が長くなるのではないかと思いますので、やはり抗体値が大きくなるモデルナを追加接種するのが正解な気がしますね。

以上、個人的に素人が調べた結果ですので、ご参考までです。保証はできかねますので、最終的な判断はご自身でお願いいたします。

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