投資信託は「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」1本で十分だと思う理由
投資信託「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」の信託報酬率が2019年8月9日よりさらに値下げになり年率 0.1296%(税込)になりました。
今回の値下げで、全世界に簡単に投資できる投資信託としては、個人的にはベストの選択肢になったと思っています。
私も早速、つみたてNISAの積立設定行いましたので、毎月33,333円積み立てていく予定です。
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本) の概要
eMAXIS シリーズは三菱UFJ国際投信の販売する投資信託です。
その中でもeMAXIS Slimは低コストでの運用を目指した商品で、個人投資家の資産形成にはピッタリです。
eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)シリーズは「業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざし続ける」をコンセプトとした三菱UFJ国際投信が運用するインデックスファンドで、「他社類似ファンドの運用コストに注意を払い、機動的に信託報酬を引き下げることによって、今も、そしてこれからも業界最低水準を目指し続ける」と公表しています。実際、設定から既に数回の信託報酬引下げを行い、常に最低水準の座を維持しています。
運用会社 | 三菱UFJ国際投信 |
設定日 | 2018年3月19日 |
運用形態 | インデックス型 |
ベンチマーク | MSCI All Country World Index(除く日本)(配当込み・ネット) |
為替ヘッジ | 無し |
購入時手数料 | 無し |
信託財産留保額 | 無し |
信託報酬(税込) | 0.1296% (2019/8/9値下げ) |
実質コスト | 0.223% |
純資産総額 | 70.97億円(2019.8.9時点) |
(マザーファンド) 純資産総額 | [先進国株式]3,372億円(2018.5.14時点) [新興国株式]716億円(2018.5.14時点) |
配金 | 実績無し |
つみたてNISA | 対象 |
現在の基準価額は公式サイトをご覧ください。
8月2週目の米国株暴落で1割弱程度下がっていますね。
公式サイト:https://emaxis.jp/fund/253209.html#tab_outline
MSCI All Country World Index とは
MSCI All Country World Indexは、米国ニューヨークに拠点を持つMSCI社(Morgan Stanley Capital International)が提供する、世界で最も権威のある全世界株式インデックスです。
MSCI ACWI:https://www.msci.com/acwi
全世界49か国2700銘柄の株式を対象にしています。
全世界株式市場の時価総額約85%をカバーしているという事で、まさに全世界投資そのもののインデックスといえるでしょう。
国別の構成比率は以下の通り。半分以上が米国株といっていいでしょう。
中国・インドなどの新興国にも10%程度投資しています。
米国 54.41%
日本 7.58%
英国 5.21%
フランス 3.42%
中国 3.60%
その他 25.7%
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本) の投資範囲
上記のMSCI All Country World Indexから日本を除いたものが、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本) の投資範囲です。
国別構成比率は以下の通りとなります。米株比率が6割ですね。
もちろん、これだけ米国株比率が高いと、「S&P500だけじゃだめなの?」というような意見もありますし、事実、ウォーレンバフェットが妻に「私の死後はS&P500に資産の90%を投資せよ」と伝えていることからも米株投資は正しいと思います。
ただ、それだけでは無く全世界に投資してみたい!というニーズにこたえているのが本投信だと思います。
この投資信託を選ぶ理由
私がeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)を選ぶ理由は以下の通りです。
- 手数料が業界最安水準である
- 日本株式には長期投資したくない
- 細かなリバランス不要で、これ1本で良い
- 米株だけでなく、新興国にも投資したい
- つみたてNISA銘柄である
恐らく、自分で投資したとしても、同じような比率にするんだろうな、というのが一番の決め手です。
自分で個別株を買う手間を省いてくれるのが、投資信託の最大の魅力ですからね。
個人的には、構造的に人口減少に陥った日本株には魅力は感じません。
もちろん個別株式で良いものはたくさんありますので、日本株は、別途自分で買っていくスタイルにしようと思います。(落ち目の気もしますが自社株の持ち株会も継続していますし。。)
期待リターンとリスクの考え方
期待リターンは、全世界株式ですので、全世界の経済成長率です。
株価リスクはもちろんありますし、為替リスクも有りますが、30年の投資ではあまり気にする必要はないのではないかと思います。
逆に5年後に必要な資金を投資するのであれば、為替は不明ですので、もう少し硬めの投資先が良いかもしれません。
なお、MSCI ACWIは、リーマンショック時に暴落をしていますが、長期で見ると右肩上がりに変わりはありません。
個人的には日本株を除外しているという点で、リスクヘッジをしているつもりです。
また、為替についても人口減少・経済縮小で、長期的には円安に振れていくと思っています。
類似商品との比較
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本) と同じくMSCI ACWI(除く日本)に投資する商品は以下の通りです。
やはりぶっちぎりで信託報酬は低く、また実績コストの実績値も最安となっています。
銘柄 | 信託報酬 | 実質コスト |
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本) | 0.1296% | 0.223% |
野村つみたて外国株投信 | 0.2052% | 0.245% |
三井住友DCつみたてNISA全海外株 | 0.2700% | 0.410% |
eMAXIS全世界株式 | 0.6480% | 0.734% |
以上、 eMAXIS Slim全世界株式(除く日本) について書いてみました。
運用実績もまた記事にしたいと思います。