国際子ども図書館に行ってきました
少し前の話になりますが、国際子ども図書館に行ってきましたので、レポートします。
概要
国際子ども図書館は、国立国会図書館の支部図書館で、児童書を専門に扱っています。
2000年に日本初の児童書専門の国立図書館として設立されたそうです。
1906年建設の旧帝国図書館の庁舎を利用しており、建築物としても歴史を感じる豪奢な建物でした。
アクセス
施設は上野公園の北のはずれにあり、正直アクセスはよくありません。
上野駅から800mで11分、鶯谷駅は直線距離は近いですが、北口からぐるっと回るので900m程度あります。
オススメは台東区循環バス「東西めぐりん」で、「上野駅・上野公園」バス停で乗車→「旧東京音楽学校奏楽堂」バス停で下車 バス約3分 下車徒歩2分 100円です。
ただ、このめぐりんは、一方通行なので上野駅側からアクセスする場合しか使えません。逆に、帰りに乗ると千駄木方面に向かうことになってしまうので、注意が必要です。
開館時間
9:30-17:00で開館ですが、コロナウィルスの関係で、11:00~17:00の間は整理券での入館となっていますのでご注意ください。
https://www.kodomo.go.jp/use/open.html
休館日は月曜日と第3水曜、祝日です
施設
かなり大きな施設ですが、半分は児童書研究の為の資料室で、3割は展示室や研修室といった感じですので、実際に子供の本が置いてあるのは施設の2割ぐらい、といった感じです。
本館が3階建て、別館が2階建てですが、子供用の絵本は本館1階にだけあります。中高生向けの本は本館2階です。
世界を知るへや
もともとは貴賓室だった場所を図書室として使用しています。
ここには、本当に世界中の絵本2,000冊が、国別に並んでいます。
各国の絵本の和訳版が国別に並んでいたり、もちろん各国の言語で書かれた本も有ります。
例えば、「きんぎょが にげた」が5か国語で書かれています。
アラビア語は右から左に読むので、きんぎょの絵も左右対称になっているのが面白いですね。
「おふろだいすき」も5か国語でありました。子供たちも、自分の知っている絵本が沢山の国の言語に訳されているのを見て大興奮でした。
子どものへや
メインの絵本の部屋です。10,000冊の本があるとの事で、円形の本棚両面にぎっしり絵本や児童書、図鑑などが収められています。
部屋の中央には円形のベンチとテーブルも有るので、読み聞かせも楽でした。
部屋自体はそこまで大きくないのですが、蔵書内容はさすがといった感じで、なかなかこれだけの絵本を一度に見る事もできないので、他の図書館では見かけないような珍しい本も読むことが出来ました。
休憩室
なぜか、図書室よりも広い休憩室が有ります(笑)
ベビーカー置き場
オムツ交換台
授乳室と乳幼児のための設備も一通りありますので安心ですね。
カフェテリア
学食、とまでは行きませんが500円台でカツカレーやオムライス、ナポリタンなどが食べられるカフェテリアが有ります。子供図書館だけあって、子供向けの味付けなので安心です。
お店には子供向けの本も置いてあって、店内で自由に読むことが出来ました。
上野公園で遊んだ後に、ここでランチという使い方も良いかもしれませんね。
歴史を感じる館内
大階段も非常に素敵。
子供たちも大きな吹き抜けの階段を上るだけで楽しんでいました。
3階には講演会などをやるのか、ラウンジスペースも有ります。どこも旧帝国図書館時代を感じさせる豪奢な作りです。
本館西側は、古い建物の外壁の外側に新たにスペースを設けていて、古い建物を廊下側から見る事が出来ます。
中庭
暖かくなってきたら、テラス席でのランチも気持ちよさそうです。
奥に見えるガラス張りの別館が児童書の資料室です。
中庭はきれいに整備されていて、子供たちは階段やスロープを走り回って大はしゃぎでした。
コロナ前には、読み聞かせ会などのイベントもやっていたようで、駅から遠いのが難点ですが、上野公園の外れの静かな場所で、絵本に浸る1日も良いなと感じました。
ぜひ、足を運んでみてはいかがでしょうか。